王にふさわしいのはどちら?★花郎(ファラン)
2017年の超話題作! あまりのイケメン揃いにクラクラするほど、旬の若手俳優たちが新羅の王の親衛隊である“花郎”を熱演しています。
さあ、あなたのお気に入りはどの花郎? 💖💖💖
- あらすじ
今から1500年も昔の新羅(シルラ)の国のお話です。
賤民のムミョンは、生き別れた家族を捜したいという親友のマンムンと共に都にやって来ました。
しかし2人は禁衛将(クミジャン)の兵に追われて深手を負い、マンムンは命を落としてしまいます。
ムミョンは、アンジという名の医師に助けられ一命を取り留めますが、彼はなんと、マンムン(実名ソヌ)の父親だったのです。
やがて目覚めたムミョンは親友を殺した者への復讐を誓いながら、死んだソヌの名を名乗って、この家で暮らし始めます。
そして妹のアロの前では必死に兄のふりを続けます。
一方、第24第王の真興ことサムメクチョンは、幼い頃から世間には正体を隠して暮らすよう母に命じられ、孤独感を抱えながら生きてきました。
ある日彼は、街頭で物語を語っているアロの声を耳にして、あまりの心地良さに眠りに誘われます。
そしてそれ以来、彼女に強く興味を持つようになります。
その彼女アロは、時には語り部、時には情報屋としてよく働き、街の皆からの信頼も厚い多才な女の子です。
ちょうどその頃、只召(チソ)太后が、王の親衛隊“花郎”の創成を宣言し、見目麗しく武芸に秀でた若者を募っていました。
訳あってソヌも花郎となることを決意し、サムメクチョンもジディと名を偽って花郎に加わります。
花郎たちは全員が仙門(ソンムン)と呼ばれる居住空間で共同生活をするのですが、ソヌと同室になったジディ、スホ、パンリュ、ハンソン、ヨウルはぶつかり合いながらも次第に打ち解けていきます。
医者として仙門に差し向けられたアロのことが心配でたまらないソヌは、アロに積極的にアタックしてくるジディに「妹に近づくな!」と警告する一方で、自分自身もアロの姿を見ると胸が高鳴ることに戸惑っていました。
何とか兄らしく振舞おうとして、時折そっけない態度をとってしまうソヌ。
アロもそんな兄に苛立ったり動揺したり。「本当の兄でなければいいのに…」と期待するほど、密かに恋心を抱き始めていました。
そうこうするうち、中秋の宴で花郎たちの公演が披露されることになり、彼らは群舞や樂の特訓に励みます。
今では食事を分け合ったり、仙門を抜け出す時に協力し合うほどの仲になった同室の6人は、群舞の息もぴったり!
とは言うものの、パンリュは養父のパク・ヨンシルから「花郎の公演をぶち壊せ」と命じられ、葛藤していました。
そして同じ日、アロはジディが真興王であることを知ってしまいます。
「姿を見た者は殺す」という只召太后の差し金でアロは命を狙われるのですが、ソヌの機転により何とか助かりました。
その後、仙門では「花郎の中に王がいる」という噂が広まり、「誰が王なのか?」と皆の関心はそのことばかり。
事実を知るアロは心苦しく、何度もジディを庇ったりするのでソヌに誤解されてしまい、思い悩みます。
さて近頃、国境付近では南扶余(ナプヨ)=百済 の挑発が続いていました。
只召太后は和親のため、花郎を使節団として南扶余に派遣することを決め、アロにも叔明王女に同行するようにと命じます。
南扶余に向かった一行は、道中で盗賊に太子への贈り物を奪われた上に、アロが難民たちをそそのかして奪わせたのだと誤解を受け、投獄されてしまいます。
アロと難民たちの命を救うためソヌは「私が王だ!」と名乗り出て、太子・昌と一対一の剣の勝負をすることになります。
ソヌは傷だらけになりながらも、とうとう昌を打ち負かし、和睦を成し遂げて
一行は帰国の途につきました。
ジディは王としての振る舞いが出来なかったと自責の念にかられ、その上アロの心がすっかりソヌに向いているのを見て落ち込むのでした。
そしてジディは、とうとうパク・ヨンシルの前で自分の正体を明かし、只召太后にも「真の王になる」と宣言します。
南扶余での出来事から後、花郎たちはソヌに一目おくようになり、「ソヌが王なのでは?」との噂が広まっていました。
そんな中、只召太后は叔明王女とアロを“源花(ウォナ)”に任命すると言い渡します。
源花とは、花郎を統率する女性のことで、命の危険も伴う任務なのでソヌはアロのことが心配でたまらなくなり、苦悩します。
その心配が的中して、アロはソヌをかばって矢を受ける大けがを負い、一命は取り留めたものの、いまだ目を覚まさずにいました。
度々ソヌに近づき「王になる気はないか」と言い寄っていた太后の兄フィギョンから、自分が聖骨(チンゴル)=王室の血筋だという思いもよらない事実を聞かされたソヌは衝撃を受けますが、「自分が王になれば新羅を変えられるだろうか?」とウィファ(花郎の指導者)に相談します。
パク・ヨンシルは真興王を引きずり下してソヌを王位につけ、思い通りに操ろうと目論んでいましたが、ソヌはフィギョンと共にヨンシルを訪ね「新羅の王を変える」と宣言します。
ヨンシルは、ソヌが王になるつもりだと思い込み、ほくそ笑みますが、ソヌの意向は全く違っていました。
ソヌは花郎たちに「新羅の未来を変えよう!」と呼びかけます。
そして只召太后が真興に譲位するまさにその時、ソヌを先頭に花郎たちが現れ、「真興王、万歳‼」と高らかに叫んだのです。
それは真興を王として認め、いつ何時も王のために命を懸けて仕えるという花郎たちの決意表明でした。
- 見どころ
このドラマの見どころは、何と言っても“花郎”を演じた若手イケメン俳優たちの競演です。💛
次から次へと美男子たちが登場しますが、花郎の中でも中心的な存在の6人をご紹介しましょう!
- 賤民の村で育った野性的なソヌ(ムミョン)
- 王の身分を隠して花郎となるジディ(サムメクチョン)
- 武芸に優れ、女性たちの心をときめかせるスホ
- 養父ヨンシルには頭が上がらない、いつもクールなパンリュ
- 最年少のキュートな花郎ハンソン
- 身のこなしや話ぶりが妖艶なヨウル
家庭環境も性格もこんなに違う6人の青年が、寝食を共にし、ぶつかり合いながらも次第にお互いを認めあって成長していく姿が生き生きと描かれています。
蹴鞠の試合や、祝宴での群舞、弓馬の稽古などウットリする場面が満載💖
その上、ソヌ・アロ・ジディの三角関係や、パンリュとスホの妹スヨンとの初々しくもどかしい恋模様などラブロマンスもあちこちに散りばめられていて、片時も目を離せません!
➂感想
それぞれが事情を抱えて花郎に志願をし、共に生活することになった青年たち。
エピソードが進むにつれ、一人一人の細かな心情も伝わってきましたし、個性豊かな花郎たちの友情と絆を感じられる素敵な作品でした。
DVDで一気に見た後、TV放映でも何度か見ましたが、カットされている部分がとても残念です。
花郎たちの会話のやり取りや、クスッと笑ってしまうユニークな場面など、やはり隅から隅まで存分に味わいたい派の人には、DVD購入をお勧めしますね(^.^)
ところで私が一番関心を持ったのは、ソヌ・アロ・ジディの3人の人柄です。
不器用で、うまく言葉にできず、ついそっけない態度をとってしまうソヌですが、心根が温かく優しい人間で、リーダーの素質を持っています。
問題児ではあるのですが、彼の周りにはいつも人が集まり、皆を明るい気分にさせてくれる好青年です。
ジディは女性にストレートに想いをぶつけるタイプで、その言動にはドキドキしますが何故か好きな女性を手に入れられない残念な結果に…。
母に愛されず、身分を隠して孤独に生きて来た哀しみが切々と感じられると同時に、立ち居振る舞いに気品が漂い、王としての堂々としたオーラに包まれていました。
こんな素敵な2人の男性から愛されるアロは、明るく人懐っこい性格で、彼女に会った人は好きにならずにいられない不思議な魅力を持った女性です。
花郎の仲間たちもアロのことを時には妹のように、時には姉のように慕っていました。
ソヌとアロが兄妹としてじゃれ合う場面や、お互いを想って眠れないという場面を見るにつけ、2人にはやはり結ばれてほしいなあと、ずっと応援していました。
まとめ
パク・ソジュン、パク・ヒョンシク、イ・ミンホ、ト・ジハン、BTSのⅤ…と名前を聞いただけで目がハートになってしまうイケメン俳優たちによる、恋と友情の物語でした。
出演者の豪華さもさることながら、歴史上実在したといわれる“花郎”を題材にしていることでも、心に残る忘れがたい作品となりました。
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