奇皇后ネタバレ見どころあらすじ紹介

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奇皇后~ふたつの愛 涙の誓い~

導入

韓国ドラマの中でも、高麗の時代を舞台にしたものは多くありません。そんな貴重な高麗と元の時代に実在した女性のストーリーです。

権力争いと愛情に満ち溢れたドラマですが、見どころはなんといってもタイトルにある「ふたつの愛」です。高麗が元の属国のような扱いを受けていた時代に、高麗から多くの女性が貢女として元に送られていました。

その貢女として元へ行き、元の下働きから皇帝の皇后にまで上り詰めたシンデレラストーリーのようですが、そこには決して明かせないもう一つの愛があったのです。

元の最期の皇帝の皇后、そして後継ぎのアユルシリダラの実母として歴史に名を刻んだ女性がモデルになっているドラマです。調べてみると登場人物の多くは実在した人物のようです。

奇皇后として歴史に名を残したキ・ヤンをハ・ジウォンが演じます。「ファン・ジニ」でも主演を果たし、切ない涙の演技が素敵でしたが、今回も彼女の美しさと魅力がいっぱいつまっています。

復讐から始まる物語で見ていて重い部分もあります。しかし人と人との心の繋がりが見えてくるドラマです。ハラハラドキドキしながら、一瞬も目を離せないストーリー展開になっています。

登場人物の紹介

キ・ヤン(スンニャン)

高麗出身の女性。幼いころに貢女として元へ連れていかれそうになったとき、目の前で母親を殺されてしまいます。ワン・ユとのすれ違いののち、タファンの側室となり母親を殺したヨンチョルへの復讐を果たそうとします。

タファン

元の皇帝。ヨンチョルに殺された父のようにはならないと、自ら腑抜けの振りをします。流刑先の高麗で知り合ったスンニャンと元で再会し、友情が愛情へと変わっていきます。父親の復讐のため、自らが真の皇帝になるためにヨンチョルに対抗します。

ワン・ユ

高麗の王でしたが廃位になり元に行く途中でスンニャンと知り合い惹かれ合います。復位のため仲間と協力して元で復位への道を探ります。

タナシルリ

ヨンチョルの娘でタファンの正妻です。タファンの愛が自分に向かないことから、側室への嫉妬が激しくなります。

ヨンチョル

元の丞相で長年にわたり権力をほしいままにしてきました。皇帝を操り、時にはタファンの父のように暗殺することも。

タンギセ

ヨンチョルの長男。暴力的で血の気が多いです。スンニャンが女性だと知ってからは何とか自分の側室にしようとします。父親のヨンチョルが処刑されてからはワン・ユとスンニャンを恨み続けます。

あらすじ

キ・ヤンは幼いころに貢女として元に連れていかれそうになったとき、元のタンギセに母親を殺されてしまいます。復讐を誓ったヤンは生きるために男に扮しスンニャンと名を変えます。

スンニャンは父親を見つけ娘だと明かさないまま長官である父に仕えます。そのころワン・ユはワン・ゴの塩密売を暴き高麗王になります。高麗王と兵士として二人は近づいていきます。

タファンは高麗に流刑になったことがきっかけで、スンニャンとワン・ユと知り合います。タファンを暗殺しようとする元の丞相ヨンチョルの陰謀に巻き込まれ、タファンの一言がきっかけでヤンの父親は殺されてしまいます。ワン・ユも陰謀に巻き込まれて廃位になってしまいます。

元の兵に捕まってしまったワン・ユとスンニャン。その時スンニャンが女性だと知ることに。2人は再会を約束しヤンは貢女として元へ、ワン・ユは辺地の部隊に行かされてしまいます。

元の王宮で雑用係となったヤンは、何とかして皇帝になったタファンに近づき殺そうとします。タファンはヤンがスンニャンにそっくりなので気になっていきます。ヨンチョルの娘タナシルリと結婚したタファンですが彼女には見向きもせず、皇太后の策略により高麗出身のパク・オジンが懐妊します。タナシルリの嫉妬はどんどん増していくのです。

辺地での活躍により宮中へ行くことへなったワン・ユと仲間たち。ヤンとの再会を喜び、ワン・ユはヤンに求婚します。ヤンは高麗に戻ることを許されますが、まだ仕事が残っているとワン・ユは先に高麗へ戻ることに。その時ヤンは懐妊していました。

パク・オジンが寺で出産することになり、高麗出身の世話係ともにヤンも寺へ行くことに。そこから高麗へ行くことになっていたのです。しかし嫉妬にかられたタナシルリの陰謀で、寺に向かうヤンたちは襲われてしまいます。ヤンはなんとか逃げ洞窟の中で出産し「ピョル」と名付けます。しかし親衛隊に襲われたヤンは矢に打たれ、兵士とともにピョルは崖の下に落ちてしまうのです。

ヤンが死んだと聞かされたワン・ユは、ヨンチョルの親せきの娘の結婚することに。打倒ヨンチョルを目指すペガンに救われたヤンは、ワン・ユが結婚したことを知って思いを断ち切り、タファンの側室になるよう頼みます。

大勢いる側室候補の中から選ばれたヤンは、側室の立場を利用してヨンチョル一族への復讐を誓います。宮殿で再会したワン・ユとヤンですがタファンの側室である以上、もう結ばれることはありません。2人は違う立場からヨンチョルを倒すために戦うのです。

感想

最初にこのドラマを見始めたのは、ヤンが側室になった後からでした。見ているうちにヤンとワン・ユは以前思いあっていたのがわかったのですが、タファンの側室で愛情もあるようだったので、それほどでもないのかなと思っていました。

途中から見始めたものの、あまりに面白いドラマなので最初から見てみることにしたのですが、そこでヤンとワン・ユの深い愛を知りました。そこでタイトルの「ふたつの愛」の意味が分かりました。

まるで権力を握るためにワン・ユを捨てたような感じがしていたのですが、実際はお互いに胸が引き裂かれるような思いで分かれていたのを知り胸が痛くなりました。

ヨンチョルを倒すまでの結束力はすごかったのですが、ヨンチョルが処刑されてからのそれぞれの思惑や、再び始まる権力争いがまた見どころのドラマだと思います。ワン・ユの最期は本当に衝撃で、ヤンが涙を流してワン・ユと最後を過ごすシーンは涙なしでは見られませんでした。

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