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似鳥鶏さんの作品紹介あらすじや感想、午後からはワニ日和

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似鳥鶏「午後からはワニ日和」

夏休み中に動物園にお出かけになることもありませんか。今日は動物園を舞台にした愛と青春のお笑いたっぷりのミステリーをご紹介します。

https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167801779

この本はどんな本?

2012年文藝春秋から出版されました。似鳥鶏(にたどりけい)さんの大人気「楓ケ丘(かえでがおか)動物園シリーズ」の第一作品目です飼育員さんたちが個性的すぎて読み進めると笑いっぱなしになります。動物園の裏側ものぞけるとっても楽しいミステリー作品です。

 

作者さんはどんな人?

似鳥鶏さんは2006年「理由あって冬に出る」で第16回鮎川哲也賞に佳作入選され、翌2007年同作品でデビューされました。

 

 

それにしても、「鳥に似たニワトリ」って変なお名前ですよね。「顔が鶏に似ている」とお友達に言われたことからペンネームにされたそうです。お写真を見る限りトサカもくちばしもありませんけど。でも一度見たら忘れられないお名前ですね。

 

 

「市立高校シリーズ」「楓ケ丘動物園シリーズ」「戦力外捜査官シリーズ」「御子柴シリーズ」など数々の作品を発表されています。

 

「戦力外捜査官」は2014日本テレビでドラマ化されました。武井咲さんとTAKAHIROさんが出演されました。このドラマがきっかけでお二人はご結婚されています。

 

似鳥鶏さんの新刊は6月に「名探偵誕生」が実業之日本社から出版されています。

ご本人のブログはこちらからどうぞ。→http://nitadorikei.blog90.fc2.com/

 

この本のあらすじ

舞台は楓ケ丘動物園。「イリエワニ一頭を頂戴しました。怪盗ソロモン」の張り紙とともに狂暴なイリエワニのルデイが姿を消していました。いったいどうやって狂暴なワニを盗んだのでしょうか。ルデイは見つからず、動物園側が警戒している中、今度はミニブタのアイとモモが盗まれてしまいます。やがて第4の被害者インドクジャクが盗まれてしまいます。

 

動物園の個性豊かな飼育員たちが大活躍します。盗まれた4頭は無事でしょうか。怪盗ソロモンとは誰なのでしょうか。

登場人物

イリエワニのルデイ:                  第一の被害動物ですが狂暴です。

 

ミニブタのアイとハナ:              第二第三の被害動物です。

 

インドクジャクのメス:              第四の被害動物です

 

桃本飼育員:主に彼の語りでお話がすすみます。彼の心の語りには噴き出してしまうことも多いと思います。大型草食動物の飼育員ですが、たまたま代番で爬虫類館の担当になった日にワニを盗まれてしまいます。飼育員としては中堅といったところでしょうか。

 

鴇(とき)先生:獣医で猛禽類の飼育員の女性です。モデル並みの容姿ですが、いたってぶっきらぼう、猛禽類に似ています。怪盗ソロモン事件解決に奮闘します。

 

七森飼育員:入社2年目の飼育員。動物園宣伝のTV出演をするアイドル並みの可愛い女性で、親衛隊がついています。げっ歯類に似ているようです。折り紙の達人で、手持無沙汰の折、無意識に創作折り紙をつくっています。

 

服部飼育員;桃本の後輩飼育員です。爬虫類の担当です。銀縁眼鏡をかけ、爬虫類のように動きます。探偵のように同僚たちのアリバイを調べまわります。この作品中トップクラスの変な男です。笑わせてくれます。

 

園長:   もともとは象の飼育員出身ですが、園長となってからは、時に冷淡な面もあります。品のいい紳士のようです。

 

村田:   動物園の広報の男性です。

 

遠藤;   同じく広報の女性です。歩くスピーカー、彼女に見られたら噂に尾ひれがついて拡がります。

 

感想

ほぼ桃本飼育員の視点でお話がすすみます。

彼の心の声がたくさん挟まれていますが、いちいちおかしいのです。

 

例えば、事件を調べる刑事さんが彼にはカエルに似て見えます。刑事さんの顔の近くに蠅がやってくると舌でペロッとすることを期待しているのです。可愛い七森飼育員のことは、頬袋をもったリスだと思っているようです。

 

自分のことは何に似てると思っているのでしょうかwww

 

そしてお話中ピカ一輝いているのが服部君です。

しゃべりかた、行動、すべてが変です。話す時は銀縁メガネを押し上げて、ちょっともったいぶった話しぶりです。

 

怪盗ソロモンによる動物盗難事件を解決するために、というより個人的趣味で同僚たちのプライバシーを暴いていきます。今後の活躍が大いに期待できるキャラクターです。

 

アイドル系の七森さんは、手持無沙汰の時、気持ちを落ち着けるためになのか、折り紙を折っているのですが、淀川長治さんだったり黒柳徹子さんだったりするのです。

 

是非出来上がりを見てみたいです。彼女は何か悩んでいるようですが、桃本君は変な誤解をしてしまいます。おかげで話がややこしくなっていきます。

 

鴇先生はクールでかっこいい獣医さんです。冷静に事件を追っているようですが、実は暴走したりします。が、すぐにいつものクールな先生に戻ります。桃本君との今後の展開も気になります。

 

コミカルな桃本君のつぶやきに笑いながらも、動物園の役割や葛藤などが織り込まれています。 飼育員さんたちのハードワークもしっかり書かれています。飼育員さんと動物のほろりとする逸話も盛り込まれています。

犯人は最後までわかりません。盗まれた4頭の動物たちの安否も最後までわかりません。

 

まとめ

似鳥鶏さんの「楓ケ丘動物園シリーズ」は、「ダチョウは軽車両に該当します」「迷いアルパカ拾いました」「モモンガの件はおまかせを」と続きます。いずれも文春文庫から出版されていますので、こちらもおすすめします。

 

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