こんにちはmst1ですU。・x・)ノ
愛情が憎しみに変わるとき事件がおこる。
むかしから暴れん坊の次女に困らせられて、
もうこの子は自分の子ではない。
自分の財産のせいで他の家族をトラブルに巻き込みたくない。
遺産分割協議でトラブルは目に見えている。
自分はもう長くない
そうだあらかじめ相続権を奪っておこう。
こんな切実な悩みありますか?
誰にも相談できないし結構悲しい現実ですが
民法では推定相続人を廃除することが可能です
その手続き方法と認められた事例をご紹介します。
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相続人の廃除とは
被相続人が推定相続人の相続権をはく奪してしまう制度です。
遺留分を有する推定相続人(相続が開始した場合に相続人となるべき者をいう。以下同じ。)が、被相続人に対して虐待をし、若しくはこれに重大な侮辱を加えたとき、又は推定相続人にその他の著しい非行があったときは、被相続人は、その推定相続人の廃除を家庭裁判所に請求することができる。
民法892
要件確認
①遺留分を有する推定相続人が
②虐待をするか
③重大な侮辱を加えるまたは、
④著しい非行があったとき。
①遺留分を有するとは推定相続人とは
遺留分とは、簡単にいうと最低限の保証です。
例えばご主人が「遺産は全て愛人に譲る」といった時に
本妻は遺留分を有してますので返せと言えます。
ちなみに、相続人が本妻のみならば
本妻は被相続人の財産の2分の1を
愛人に「あたしのだから返してねん♡」
と言えます。(遺留分減殺請求)
遺留分を有するというのは、最低限の保証がある人
つまり、被相続人の配偶者、子、直系尊属は法定相続人であり遺留分権者でもあります
しかし、被相続人の兄弟姉妹は法定相続人ではありますが
遺留分権者ではありません。民法は兄弟の財産は当てにするなと言っています。
で、推定相続人とは一応相続人だろうなぁ
要するに今、お父さんが死んでしまったら
相続人になるのはお母さんと私だろうな~です。
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②虐待をする、③重大な侮辱、④その他著しい非行とは
抽象的な表現で条文が書いてあります。
廃除の原因になるかはケースバイケースのようです。
廃除が認められたケース
・ちっちゃなころから悪ガキで、さんざん親に迷惑かけた挙句に
ヤクザと結婚してしまうドラ娘。さらに、父親の名前で披露宴の招待状を
父親の知り合いにズラリと送ったことは著しい非行にあたる。
・父のお金を使いたい放題で注意したら暴力行為に及んだお坊ちゃん。
・まともに働きもせず、浪費を重ねて社会の落伍者の地位に転落することは、
たちの悪い親泣かせ、著しい非行にあたる。
廃除が認められなかったケース
・一時的な感情での廃除申請、著しい非行とは言えない。
・父親の会社のお金を横領した息子は廃除できない。
などなど
常識の範囲内でそれはひどいね~といえる者は廃除の要件に該当します。
相続廃除請求の手続き
①家庭裁判所に申請します。
請求人の住所を管轄する家庭裁判所に申立書を提出します。
管轄裁判所を調べる
②家庭裁判所の審判
家庭裁判所の事務官があれこれ調査します。
最終的に家庭裁判所の裁判官による審判による決定
決定に不服があれば裁判所に駆け込む(もう駆け込んでるけどね)
③市町村に届ける
家庭裁判所から相続廃除の決定が下りたら
すぐに役所に届けでる。
「コイツ廃除しましたから~」って
戸籍に記載して完了です。
遺言による廃除
そんな申請したくないという人のために遺言による廃除が便利です。
生きてる間にムダに争う必要はなくなりますし
廃除された腹いせによからぬことをされてはかないませんからね。
「あんのクソボケには遺産をやらん」という内容の遺言書をしたためましょう。
自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密証書遺言の3種類がありますが
断然公正証書遺言をお勧めします。
遺言は厳格でキッチリ書かないと効力を発揮しません。
なので専門家にお願いするのが一番いいです。
もちろん行政書士の先生にもお願いできますのでよさそうな先生を探しましょう。
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